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2016.02.13

木戸が講演!「ライフスタイルとしてのピースアクション」

日比谷図書館との共催で毎月「ピースビレッジ」という勉強会を開催していますが、2月は毎年、木戸が登壇させて頂いています。2009年2月11日からスタートしたこの活動も丸7年が経過し8年目を迎えました。継続は力なり!との思いをもって引き続き、頑張って参ります。

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今年2016年のテーマは「ライフスタイルとしてのピース・アクション 〜 私たちの日常生活や人生における自己実現をより創造的なものとしていくための平和活動 〜」で、結論のところで、下記のような思いを参加者の皆さんと共有させて頂きました。

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今、私たちは素晴らしい時代に生きています。動物としての存在を経て人類が初めて自我意識を持つようになった時のような重大な意味を持つ、他に類のない時代といえます。利己的な考え方が中心となっている現代ですが、多くの人々が普遍的、全体的(ホリスティック)、あるいは宇宙的な視野に立った意識を持ち始めています。

 

今後は、持続可能で、再生可能な経済システムが必要となってきます。そのシステムは、私たちが太陽系宇宙の中に存在するひとつの惑星システムであり、一人ひとりが重要な一員であり、私たちの身体の一部である自然環境に私たち自身が統合され、そして全員が創造的な行動を通して自分の人生の目的を表現していけるような社会のシステムを構築していかなければなりません。

 

また、より確実で、セルフ・ヒーリングを取り入れた、新しい健康管理システムが必要となるでしょうし、発展への可能性や人々が行うイノベーションや、それを報道する成熟したメディアも必要となります。さらに、私たち人類や他の生命に対しても責任を持ち、個人と世界が結びつくような新しい形の地球規模のガバナンス(世界連邦)も必要になることでしょう。

 

〈世界連邦の提唱者 アルベルト・アインシュタイン〉

 

「私たちが直面する重大な問題は、その問題が生じたときと同じ考え方をしていたのでは解決できない。」

 

人間の行動の中には遺伝子コードによって予め決定されているものもありますが、人間の存在を脅かすような価値観や考え方に最も影響を及ぼすのは「文化」です。

 

社会を規定しているのは文化的コード(ミーム)であり、そして文化は遺伝子プールよりも遙かに柔軟です。私たちは人間の遺伝子プールを人為的に変えることはできないとしても、文化は変えようと思えば変えられるはずです。

 

文化のトランジッションは意識的に起こすことが可能であり、その方向も意志をもって決められます。求められている文化のトランジッションを意識的に方向づけ、新しい文化・文明へと転換できるかどうかは、私たちの「意識が進化」できるかどうかにかかっています。

 

私たちの未来は予測するものではなく「創り出す」ものです。様々な可能性があり、その中でどれを選択するかは、あらゆる分野の人々が、どのような考え方、価値観、そして認識をもつかによって決まってくるでしょう。

 

「上から」支配されている世界にとって変わるものは、世界がどうあるべきかを「内から」決めていける自治的な世界であり、新たな未来と世界が創造される重要な因子は、あらゆる分野における創造的な人々の考え方、価値観、そして認識であり、それはつまり、私たちの個人的かつ集合的な意識です。

 

今日、責任ある創造的な生き方と行動をもたらす必要条件として「新たな世界観」が求められています。そして、この新たな世界観へとシフトすることは、世界のあらゆる場所の全ての人々が「創造性」を培っていくことを意味しています。

 

今日の、経済的、社会的、技術的な環境は、人間が自らが作り出したものであり、それに対処できるのも、人間精神の創造性以外にはありません。そして、生命と意識を生み出し、より高い水準の洞察、理解、愛、共感に向かって進化し続ける可能性を示している宇宙および叡智としてのハイアーセルフに対して畏敬の念を持ち、また、根源的な問いについて熟考することはハイアーセルフを目覚めさせる重要な一歩となることでしょう。

 

木戸 寛孝

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